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今週のお題「ねこ」
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母はネコが好きでした。


小さい頃に1匹のネコを飼っていて、とてもよく可愛がっていたそうです。


しかしある時ネコはどこかへ行ってしまい、それ以来戻ってくることはありませんでした。


やがて彼女は上京して20歳で結婚し、3人の子どもを授かりました。


言うことを聞かない、たいへん手のかかる子どもたちでした。


家事に追われ、育児に追われ、自分のために使える時間はほとんどありませんでした。


趣味のようなものは無かったのですが、ただ一つだけ、たまにテレビで流れるネコの映像にいやされていました。


そんな時の彼女の口癖は「いつか、ネコ飼いたいなぁ、あなた達が家から出ていったらネコと一緒に暮らしたい。」


そして時は流れ、子どもが一人暮らしのため家から離れることになりました。


荷造りや引越しの手続きなんかがひと段落ついた時、たまたまの巡り合わせにしては出来すぎているかも知れませんが、家の近くで捨てられていた2匹の仔猫の赤ちゃんを発見しました。


とりあえずその場は保護し、ネコ用のミルクを買って飲ませました。


ネコとふれあう母は何年もみせていなかった非常に楽しげな様子でした。


しかし経済的な余裕がある訳ではなく、飼うかどうかに関して悩みました。


最終的に2匹の仔猫は新しい家族となり、みんなに可愛がられながら大切に育てられました。


子どもたちは家を離れ、たまに家に帰るとそこにはいつもネコと楽しそうにふれあう母がいました。


そんな姿を見るたび、むかし言ってた、
「あなた達が家から出ていったらネコと一緒に暮らしたい。」
という言葉を思い出し、母の貴重な時間を奪ってしまったことへの罪悪感を感じるのでした。


そのようなことも今となっては遠い記憶の一部ですが、貴重な母との思い出です。


苦労をかけてばかりだった私を育ててくれた母と、そんな母を支えていたネコたちに遅ればせながら感謝の気持ちを伝えたいと思います。