電脳ヨーグルト

プログラミングの備忘録と私生活を

正直者が損をする世の中なのか?

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図書館から借りてきた本を破ってしまった。正直に伝えれば罰金を取られますが、黙ていたらばれないかもしれない。この場合、正直に伝えるべきだろうか・・・

私たちの日常生活において、あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たず、という板挟みの状況を社会的ジレンマと呼びます。このようなとき、自分の利益だけを考えていれば、黙っておくのが得策でしょう。まさに、「正直者は損をする」ということわざの通りです。

社会的ジレンマの皮肉

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社会的ジレンマとは、一人一人は自分の得になる行動を選べますが、すべての人がそのような自分勝手な行動をとると、逆に全員が不利益を被ってしまうような状況を指します。例えば、図書館の場合では、多くの人が本を汚したり破いたりした後に黙っていると、図書館の本を快適に使える状態を維持できなくなってしまうでしょう。これでは、皆が困ってしまいます。

社会的ジレンマの皮肉なところは、自分の利益を優先する行動をとる人が少数の場合は、確かに自分の得になるのですが、そのような人が多くなると、逆に自分も含めた全員が不利益を被ってしまう、というところにあります。

社会的ジレンマの例

社会的ジレンマを私たちに身近な「朝の通勤・通学ラッシュ」を例に考えてみます。通勤者や通学者は我先にと、駅のホームでせわしなく移動しています。電車のドアが閉まりかかるときに駆け込み乗車をして、発車時刻が遅れかかるということがよくあります。これでは、大勢の人々が職場や学校に早く到着したいという自身の都合を優先した結果、結局全員が遅れてしまいます。もし、駆け込み乗車をする人が少数であれば、その人たちが得をするだけで済みますが、次から次へとホームに来る人たち皆が無理に電車に乗ろうとしたらどうでしょう。ドアが開閉を繰り返すばかりで、電車が出発することができなくなってしまいます。

正直者は本当に損をするのか?

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正直者は損をするということわざが本当に正しいかどうかは、社会的ジレンマをその場で一回限りの選択と考えるのではなく、長く続く人間関係においてどのような影響を与えるか、という視点から考える必要があります。

社会的ジレンマ状況においては、その場で自分の利益になることを選ぶのが、「得」であると考えがちです。ですが、そのように自分勝手な行動をして他の人に迷惑をかけるような人物をみて、周りの人はどう感じるでしょうか?

きっと信用ならない人間だと判断されるに違いありません。

正直者は好まれる

私たちが人生で作り上げる人間関係の多くは、長く続きます。そのような中でどのように他の人から判断されるか、受け入れられるかは非常に重要なことであり、それは先ほど述べた一回限りの「得」を上回るものです。

正直であるという性質は好ましい人間であるという評判に繋がり、そのような評判は長く効果を持つでしょう。一回一回の行動でたとえ損をしても、全体のためになるような行動をとる人は、実は自分の得になる行動をしていると言えるのです。周りから評価が高ければ、例えば、周りから容易に助けを得ることができます。

また、良い評判は、築き上げるのには長い時間がかかるが、崩れるのは一瞬である、という特徴も持っています。ほかの人に見られていない時だけに自分勝手で他人に迷惑をかける行動をする、というずるい人は、いつしか本性がばれて、それ相応の報いを受けることになります。

結局、正直者の正直も他人のためではなく、自分のためだと言えるのです。

私もつい目先の利益に目がくらんでしまうことがあります。

ですが長期的に見たときに、やはり自分のために良くないので軽率な行動をとらないように自分と日々闘っています。